平成令和の百文様

百文様プロジェクトは現在55枚目の
板木を彫っています(2023年10月)

新しい光が巡り巡って古きに光を与える

私たちは、何を守り、何を創造したのか。

創業1624年(寛永元年)より日本唯一続く最後の唐紙屋「唐長」の歴史と文化を継承する私たち雲母唐長は、
先祖代々守り伝えた600枚を超える板木に、新たな100の板木を加えることを創起しました。
「平成の百文様」と称し、平成最後の年、今を生きる私たちの祈りや願いの物語がこめられた100の文様を創出し、
凡そ400年という長い時を経て育まれ伝承されてきた文様とともに、
平成から令和の時代を経て100年後の未来にも文化を伝えようという試みです。
唐長文様に加え、下記の方々とのコラボレーション文様、一般公募文様の3つのカテゴリーから百文様を選定しました。
多様性と変化を受け入れて私たちのフィルターを通すことが、唐長の新しい伝統の力となると考えました。
平成の百文様プロジェクトは、唐紙文化の普及を通じて、日本文化の普及にも努め、伝統と継承、循環と再生の歴史を創造し続け、
100年後の京都に意味のある持続可能 (サステナビリティ)な文化プロジェクトとすることを意図しています。
現在、平成の百文様プロジェクトは、令和という時代を迎え、
二つの元号を持つ「平成令和の百文様プロジェクト」に進化しました。

  • 2023.04.07
    平成令和の百文様

    同志社大学GR学部/公式ロゴ制作のご案内

    同志社大学グローバル地域文化学部(GR)より、学部開設10周年にあたり、ロゴ制作依頼を受けました。ロゴを生み出す元を文様として捉え、学部コンセプトに呼応するコラボ レーション文様を平成令和の百文様の一つとして創出し、その文様の象徴部分をGR学部の公式ロゴとなるようにデザインしました。

    志の交わるところ/Kokorozashi no majiwarutokoro
    平成令和の百文様(開板/令和五年如月)

    同志社大学グローバル地域文化学部(GR)とのコラボ レーション文様であり、象徴部分はGR学部の公式ロゴにもなっています。 多種多様なる人びと、地域、国、文明が時代を超えて交わる中で生まれる価値が、希望の光として広がり循環してゆくことを願いクルスと渦巻きを組み合わせました。G(世界)は、R(地域)に包まれており、光と多様性を表す十字と、呪術的な渦巻きR を影日向パターンとして組み合わせ、美しいステンドグラスの光をイメージし文様化したものです。魔除けを表す格子文様で守られた志と思いが混沌の世界に放つ光となることを願います。(文様説明/トトアキヒコ)

  • 2023.04.05
    平成令和の百文様

    inquire/掲載記事を追加しました

    Deep Care Lab主催の「Weのがっこう」に2022年10月28日〜29日にかけて「わたしと未来・子どもたち」というモジュールが開講され、百年後を見据えて立ち上げた平成令和の百文様プロジェクトについて語ってほしいとの依頼があり、唐紙師トトアキヒコが登壇しました。主題は「現代に生きるわたしたちが未来に遺せる種とは」です。講義に参加されたライターさんがinquireに記事を投稿してくださいました。

    ◎inquire掲載記事
    希望の種は、未来に信じて託す。400年の伝統をつなぐ唐紙師の「祈り」の姿勢

平成令和の百文様 開板した板木54枚 (一部制作中有り)

  • KITSUNE
  • 音符松
  • ヴァイオリンつなぎ
  • 生命の樹
  • TAKEBAYASHI
  • CHATSUMI
  • 鋸壁文付十字(日向)
  • 鋸壁文付十字(影)
  • 女神の水差
  • カミサマト エガキナオソウ、08.06 08.09。
  • スクイタイ キズダラケノ ラクエン
  • 光の雨
  • FOREST
  • 日月譚
  • 古今都熊
  • こうふくりんご其の一
  • こうふくりんご其の二
  • HAMANASU
  • BIRTH OF THE WORLD
  • 握手
  • 鳳凰の丸
  • 菊青梅
  • 未来へつなぐ
  • 鳳凰
  • 陰陽荷葉紋

未来に伝える板木について

200年ほど前の唐紙を復元したある日、ふと気づきました。
2010年から養源院の重要文化財である俵屋宗達「松図」の修復を二年半がかりで手がける機会を得ました。
この修復は、生涯語りつぐ誉れなる唐紙となった訳ですが、その時に「ぼくが手がけたのだが、ぼくが手がけたのではない」という気持ちになりました。なぜならば、その修復は200年前に先祖が遺してくれたおかげで今があるからです。200年続く板木は、200年前に板木を彫った人、そしてその板木を200年もの間、戦火や天災をこえ、文字通り命がけで守り伝えた人がいたからこそ、平成から令和へと続く今も存在し続けています。ぼくは今、バトンランナーの順番として、たまたま手を添えているという気持ちを強く感じました。

この修復をきっかけとして、伝統を継承するということに対して、長い時間軸で物事をとらえらるようになりました。残念ながら、唐紙の衰退とともに板木を彫る彫師は途絶えてしまい、昭和以降、現実的に彫ることが難しくなり、また文様の図案を考案する人もいないということもあり、唐長では数十年もの間、新しい板木を起こすことに積極的に取り組むことがなくなりました。
一方では、600枚を超える先祖代々の板木を守ることに注視したこと故でもあり、目先の問題として必要性がなかったとも言えます。過去を守ることも大切な責務ではあれど、あの修復以来、伝統とは、単に過去を継承することではないのでは、と考え続けていました。このままでは、ぼくたちや次の世代は困らないかもしれないが、今の板木も損傷や劣化がすすむと、いつか唐長は困るのではないかと思いました。今、ぼくたちは日々、これは100年前の板木です、これは200年前の板木です、とお客さんと向き合い、日々唐紙をつくり続けていますが、もしも平成の時代にぼくたちが何もしなければ、100年後、200年後の人たちが、これは平成の時代の板木ですと会話をすることすらできない訳です。未来の時計の針を止めている、と、ぼくは気づきました。

何かがつづくということは、つづける人がいるということです。
ぼくたちは唐長の伝統を継承するにあたり、唐紙が、この先も100年、200年と伝わり人々の心の安らぎや幸せにつながり、見守ってくれることを心から願い、そして世界平和であることを祈り続けるためにも、一念発起し、平成の百文様というプロジェクトを創起しました。 ひとつひとつは小さな力でも、それらはやがて大きな歴史を担うひとつの点となります。 ぼくたちのこのひとつの思いが、大きな歴史へと繋がるよう、みなさまにお力添えいただきたいと思います。 この唐紙文化の継承と、未来へ宝(志)を伝える活動に賛同し、ご支援くださる企業や個人のみなさまを募集いたします。 
ご協力、よろしくお願い申し上げます。

主宰 雲母唐長 トトアキヒコ

協賛金のお願い

◎目的
未来へと遺す板木の調達及び制作費として活用させていただきます

◎協賛金額
一口:10,000円(何口でも可能です)

お振込先

◎みずほ銀行/京都中央支店
普通/2427703
口座名義/株式会社雲母唐長(キラカラチョウ)

◎三井住友銀行/円町支店
普通/7516632
口座名義/株式会社雲母唐長(キラカラチョウ)

お問い合わせ

◎メール/info@kirakaracho.jp

ご協賛いただいた皆様

ご協賛いただいた方々に心から感謝申し上げます。
氏名掲載を希望されずにご協賛いただいた方もおられます。お礼申し上げます。

季譜の里、石渡祐介、株式会社ローバー都市建築事務所、医療法人社団スリープクリニック、京都からすま司法書士事務所、タケウチ、疋田正博、荻谷朗子、株式会社 織絵、京都とよ國屋 日月荘、有限会社石井鉄工所、(株)三入自動車 代表取締役 山田貴司、永井優子、宇和島土地株式会社、株式会社 伊藤常、西川株式会社、COCON KARASUMA、リーガロイヤルホテル京都、ユミコ、まるたけ堂珈琲、ヨガ教室くつろぎ庵、早川恵、稲木健、シロクマプラン、出口公一、王建工業株式会社、nottuo株式会社、池田訓子、神吉勇佑・彩、白津吉弘、国本忠、中医推拿セラピーmiwa、公認会計士 東葭新、西田染工株式会社、養生カフェことほぎ、南 美宜、植彌加藤造園株式会社 代表取締役社長 加藤友規、亀山因子、三田村美保、山田 仁美、牛丸 哲郎、青木 弘文、馬越邦彦、小野田周平・知恵、宇都宮市 有限会社 阿部工務店、倉石実、天童荘(天童温泉)、株式会社博報堂、志賀夕子、麻野いず美、株式会社イノダコーヒ、有限会社ラグデザイン、月桂冠株式会社、椿みづき、株式会社 小山本家酒造、kurtis 山田一郎、愛メディカ 栗田和昌 岡田祐子、松井秀雄、松井陽子、松井暢子(敬称略・順不同)

お名前の掲載/ご希望の方のみ
ご支援いただいた方には、ホームページやお披露目の際に貴社名、お名前を掲載させていただきます。
貴社名、お名前の記載を希望される場合は、下記のフォームより必要事項をご記入の上、ご連絡ください。 

主催・後援・協力

◎主催
平成令和の百文様プロジェクト(雲母唐長)

◎後援
京都市/株式会社エフエム京都

◎協力
京都蒸溜所(季の美)、大雅堂 、株式会社Kotte & Co. 、季譜の里 、株式会社松栄堂 、株式会社川島織物セルコン、小林武史(音楽家)、株式会社ノリタケカンパニーリミテド 、リーガロイヤルホテル京都 、完山祐毅(Webデザイナー)、Grunberger Diamonds Japan 株式会社 、株式会社LADUREE JAPON 、西山勝(作曲家・音楽プロデューサー)、じき 宮ざわ、佐藤和哉(篠笛奏者)、菅原一剛(写真家)、栗田和昌(整軸師)、黒澤龍雲(日本武徳院殺活自在流 師範・剣士)、Saana ja Olli(Designer from Finland )、Emi Viitanen(Designer from Finland )、Tanja Kallio(Designer from Finland )、MIHO MUSEUM 、株式会社大丸松坂屋百貨店(大丸京都店)、株式会社伊勢半本店 、神郡宇敬(書家)、大友学(デザイナー)、株式会社エクシィズ 、松村佳久男(建築家)、左合ひとみ(デザイナー)、株式会社イノダコーヒ 、繭山晴観堂 、横川製図事務所、才門俊文(建築家)、CHIE ARAKI(アーティスト)、月桂冠株式会社 、ラグデザイン 、青楓舎 、中澤結美子(型染め作家)、鈴廣かまぼこ 、株式会社虎屋 、Park Hyatt Kyoto 、Weのがっこう(一般社団法人Deep Care Lab) 、同志社大学グローバル地域文化学部

お名前の記載を希望される場合の協賛金ご連絡フォーム

※ホームページやお披露目の際に貴社名、お名前を掲載させていただきます。

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