平成令和の百文様(開板/平成三十一年弥生)

世界平和、繁栄

作曲家の西山勝氏とトトアキヒコのコラボレーション文様。
音楽を唐紙文様とした、唐長として歴史的な初めての試みとなる板木。「音の見える架け橋」をテーマに未来に何を伝えるかを幾度となく対話を重ねて生まれたものです。この文様に描かれた楽譜は西山氏が神に捧げる曲として手がけたものであり、悲しみの向こうに必ず歓びと幸せがあるということを信じる強い祈りのメッセージがこめられています。竹は風の音を集めることを表現し、鹿は、山の神さまであり、自然を愛する私たちがこの文様が生まれる場となった嵯峨での出会いの象徴としてステンドガラス窓の景色に留めた文様。

文様説明/唐紙師トトアキヒコ