About us

AuthenticityとTradition

伝統と歴史を大切に手仕事の風合いと質感を伝えること、進化する伝統をもって未来をつくること、気配のある美として人々のしあわせを祈り、歴史を紡ぐ唐紙屋が世界に一軒だけここにある。そういう矜持を抱き、私たちは日々仕事をしています。

唐長本店・雲母唐長(きらからちょう)は、寛永元年(1624年)に京都で創業。代々受け継がれた板木にひとつひとつ手仕事で和紙に文様を写し取り、襖紙や壁紙として京都御所、桂離宮、二条城、養源院などの歴史的建造物や、今を彩る現代の人々の暮らしにおいても唐長の唐紙は用いられています。その文様と色合いが持つ世界観と美意識は、日本が世界に誇るべき宝とも言えるでしょう。

江戸時代から凡そ400年間唯一途絶えることなく続く唐紙屋として唐紙文化を守り、現在は唐紙師トトアキヒコと千田愛子(第13代目当主)が夫婦で京都・嵯峨の地において、歴史と伝統を継承しています。

伝統と革新

雲母唐長では、独自の美意識とセンスで衣食住の時間と空間を提案し、和紙以外の異素材や他社とコラボレーションしたプロダクトを発表するなど、文様と色の美を通じて人々の暮らしを豊かにしたいとの思いをこめたモノづくりをしています。

2008年には、長い唐紙の歴史において初めて美術(アート)として作品を発表し、伝統的な唐紙に新しい道を切り拓きました。また2018年7月には、百年後の京都に宝(心)を遺す文化プロジェクトを提唱し、「平成の百文様プロジェクト」(現在は「平成令和の百文様プロジェクト」)を発表。江戸時代より先祖代々受け継ぐ600枚以上もの板木に、新たに加える100枚を創出し、唐長の新しい歴史と唐紙文化の未来を担っています。

このように雲母唐長では、伝統とは単に過去を受け継ぐだけではなく、現代の暮らしと向き合い、未来に継承してこそ本当の継承であると考え、唐紙文化の普及を通じて、伝統と継承、循環と再生の歴史を創造し、持続可能/サステナブルな日本文化の継承を志しています。

古・今・異

唐長・雲母唐長は「古、今、異」、三つの世界観を持つブランドです。
古き良き伝統の世界、今の世の新しき美の世界、異なるものとの融合する世界

古|代々続いてきた唐長の唐紙とその文化を継承し、唐紙をつくり、伝えること
今|今の世に愛される唐紙をつくり伝えること、そして現代の美術(アート)として唐紙を伝えること
異|代々伝わる唐長文様と色の世界観を通じて、人々のしあわせを願うプロダクトの制作

私たちは、唐紙を通じて人々の幸せを願いつつ、この連綿とつづいてきた唐長の文化と精神性を世界と次世代に継承したいと思います。

唐長本店・雲母唐長

Mail/info@kirakaracho.jp