光琳枝梅 金銀図
完全なるスピードとは、
それはすなわち、
即そこに在る、
ということなのだ
この作品を手がける際、
“かもめのジョナサン”のことが思い起こされた。
時空を超える想念の力を、ぼくは、ひと息で描き出した一本の線で表現したかったのです。
いわゆる琳派と唐長は、昔から縁がある。
本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳などに関する文様が、私達一族には伝わっている。
これは、尾形光琳の名を冠する光琳枝梅。金と銀の2種の異なる配色の唐紙を制作し、同一文様として、うねるような曲線にて繋げ合わせた作品。組み合わせ加減で、フィニッシュの精度が問われる超絶技巧の難易度の高い仕立てとなりました。あまりにも出来が良かったから、手放すのが惜しいと後ろ髪引かれながら、ニューヨークへと発送した。
想念=現実
だと、かもめのジョナサンは教えてくれた。だから、愛すべき大好きな作品たちも
目を閉じて
思い浮かべれば、
いつもここに在る
ここにある。
2025年5月
唐紙師 千田長右衛門











