Eternal Interlace
唐長には、江戸時代から先祖代々継承してきた“角つなぎ”という文様があります。
組紐にルーツを持ち、上がり下がりが 連なり続くこの文様は、死生観を表します。生と死と再生が続くことから、 変化と繁栄を表します。また、古来より結び目や捻れには特別な力がこめられた、もしくは宿るとされました。連綿と続く結び目がモチーフとなるこの文様は、結びつきや、何かが続くことを願う生命の祈りそのものです。組紐をモチーフとするデザインの数々は、世界に見受けられますが、ケルズの書など、ケルト文化や史跡にも残されています。2000年以上の時を超えて、ユーラシア大陸を挟み、東の端の日本と西の端のアイルランドに同じような意味を持つ文様が存在することから、ぼくは、民族も国も時代も超えて世界は繋がっているのだ、と唐紙と共に伝えてきました。
この文様は、アイルランド人のピーター・マクミランと交流する中で生まれました。唐長文様“角つなぎ”によく似たモチーフの古い資料をアイルランドで見つけたピーターから提案されたものに非常に親和性を感じました。
そこからインスピレーションを受けてアイルランドに縁のあるモチーフとのコラボレーション文様を創造し、“Eternal Interlace”と名付けました。
これは、唐長が100年後の京都に100の文様と物語を宿した板木を100枚彫り、伝えるという“平成令和の百文様”プロジェクトの100枚の内の1枚です。
今回、それぞれの文様で異なる唐紙を制作し、1枚のパネルに2種類の唐紙を貼り融合させて1つのアートパネルに仕立てました。
・民族も国も時代も超えて世界は繋がっていることの証
・現代における東西文化交流の印
この2つをコンセプトにしたアート作品を、アイルランドへの友好の印として、ピーターを通じて、アイルランド大使館の大使へプレゼントしたいと思います。
唐紙の美を通じ、
両国の友好は、もとより、世界の平和を願って
2026年4月
千田長右衛門
追記
この作品は、駐日アイルランド大使館のエントランスに飾られることになりました。ぼくたちの深い友情と、芸術的な協力関係を祝うものとして、存在し続けることを、嬉しく思います。











