Hujibakama Ni Asagimadara

平成令和の百文様(開板/平成令和の百文様(開板/令和六年葉月))

邪気払い、奇跡、復活、報せ、長寿

別名、蘭草と言われ、良い香りには蘭のように高貴で、邪気払いの意味があり、秋の七草の一つで、枝の先に淡紅紫色の小さな花を咲かせる可憐な花。桜餅のようなさわやかな甘い香りで、平安貴族はこの匂袋を身につけ、香りをまとっていました。藤袴と密接に関わるのがアサギマダラという蝶です。藤袴の毒を纏い生きるので鳥たちから食べられないため、警戒することなく生き、海をも越える長距離の渡りをするとされる珍しい種。春は台湾から、北の日本へと奇跡の飛翔を遂げます。蝶には長寿、復活や再生の意味があり、蝶は霊魂の化身であり、エロス(=愛)の炎で焼かれて復活するという伝説があります。蝶の飛翔は、先祖や魂からの良きメッセージを報せるとも言われ、蜜を吸うアサギマダラと藤袴の共生・一体化したカタチがハート型となる「命」を象徴し、創造したもの。
京都府立植物園と唐長のコラボレーション文様。

文様説明/唐紙師 千田長右衛門