千田長右衛門 BLUE ART

季風の道

流水に光悦文様を組み合わせた上に、四季のモチーフ散りばめ潜めた長右衛門独自の画風となる文様四季図。
萩やススキ、月などが描かれていることから、一見は秋景色のように見えるが、よく見ると、蕨や桜、楓、雪花など四季が潜んでいることに気づく。美しく舞う光悦蝶は、時間の移ろいを表している。この世界は、わかりやすく、目に見えることが全てではなく、目に見えないものの大切さを感じることは人生の豊かさに繋がる。秋は、秋という季節が目に見えているだけで、秋は秋だけでは存在しない、春も夏も冬もいつも潜んでいて、目には見ないけれどそこに存在しているのだ、と考える。

この作品を他者に説明する時は、いつも、星の王子さまの話をしている。
大切なものは目に見えない、と。
本質を見る目が大切で、心でものごとを見なくてはいけない。
ぼくは、唐紙を通じてそのような美意識を伝えたい。

2024年7月
唐紙師 千田長右衛門

季風の道|エスパシオ箱根迎賓館 麟鳳亀龍 碧(AO)

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