星に願いを

星に願いを

文様と文字の起源(ルーツ)を表す。
原初の文様と文字には、神や仏、自然への崇拝や祈りのカタチなる呪能が宿る。日本に唐紙が伝わったのが平安時代。
一方は文様、一方は文字という数千年の異なる進化をとげ、唐紙というカタチで再び相和した文化が、神の相和す唐紙のはじまりであることに気付き、そこから導かれこの作品を手がけた。
亀と星と龍が渾然一体となったこの宇宙には、動と静のエネルギーの混沌を内包する気配が生まれた。
この亀は龍に進化する神亀、伝説の龍亀であり、星を駆け上がりやがて天空の龍となる。

天下泰平 国家安穏

世界平和への祈りを捧げた唐紙である。
(トトアキヒコ)

この作品は、俵屋宗達の重要文化財である唐獅子図と並んでおり、通常非公開

星に願いを │ 養源院奉納作品(2010年秋)