Universal Symphony

Universal Symphony

世界平和への祈りをテーマにした三千世界に奏でる世界平和の為の交響曲。
作品全体に描いた光の道は、月を銀色、太陽を金色で表し、史上最大の唐紙作品となる22メートルに及ぶその光の連続から生まれたうねりには、大きな龍が姿を顕す。2つの光は、月と太陽、陰と陽、過去と現在、東洋と西洋の世界を表します。人々の願いを連れてやがて天空の龍になり世界の平和を守るという祈りをこめて龍亀をうつしとった2頭から放たれた光は、やがて、理想郷へと羽ばたく。中心の青い珠は、22690人と世界平和を祈り、共にしふく刷りにより手がけた尊く美しい祈りの結晶。
永遠(とこしえ)の青となり、世界と未来に光を与えることを祈る作品。

22690人と共に手がけた唐紙史上最大22M24面の唐紙アート作品「Universal Symphony」

2020年春
唐紙師トトアキヒコ

Postscript1
First postscript:

点描とたらし込みを融合させたトトアキヒコ独自技法しふく刷りから生まれたこのブルーは、数万、数十万回の染めを重ねて生まれた深淵なる青い世界ですが、全ては令和元年の初日、たった1つの点からはじまりました。
たった1つの点から、22メートルの宇宙は生まれたのです。
意図せぬことを、意図する。

渦巻くエネルギーをスパークさせた宇宙のような唐紙は、海でもあり、空でもあり、この世と新世界を行き来するような唐紙が生まれました。制作中は、普段は無音で臨むか、ピアノかバイオリン、チェロを聴くのが決まりごとでしたが、今回はなぜかビバルディ、バッハ、ブラームスの交響曲を聴き続け、延々とリピートしていました。完成するまでアトリエには交響曲が大音量で奏でられました。
それぞれを1枚ずつ染めてゆく中で、24枚のバラバラの青の個性を、6つのパートに分けて、色の流れをつくり、最終的には、その6つを1つの壮大な青い世界へと調和させてゆくという試みは、それぞれの楽器を、組み合わせて1つの楽曲を奏でるオーケストラの指揮者のような感覚を覚えました。

このことから、今回の唐紙を「Universal Symphony」と名付けたのです。

作品完成披露後、依頼主から
「見たことのない青、後世に遺したい美しいこの作品は、唐紙をこえて世界の名画になる」
と、評されたことを、誇りに思います。

三千世界の交響曲。

みなさんと共に世界平和を祈ったこの作品が、永遠(とこしえ)の青となり、世界と未来に光を与えることを心から祈りま

2020.8.1
唐紙師トトアキヒコ

Postscript2
Second postscript:

グラミー賞受賞者である世界的サックス奏者ポール・ウィンターの新作「Light of the Sun」のCDジャケットデザインとして、唐紙アート作品「Universal Symphony」が採用されました。
また、作品からインスピレーションを受けたポール・ウインターは、数年間の構想を経て2023年5月に、「Universal Symphony」という曲を発表し、新しいアルバム「Mother Earth」に収録、日本で発表しました。唐紙のアートが海を超えて音楽を生み出した記念すべきコラボレーションの誕生となりました。

LIVING MUSIC JAPAN(販売元)

CDの購入先
Earth Music CD Store(オンラインショップ)
MIHO MUSEUM(店頭販売)

Paul Winter(ポール・ウィンター)公式サイト

Universal Symphony