朝靄に舞う桜に宿る青

朝靄に舞う桜に宿る青

朝靄に舞う桜…

今回の唐紙は、明け方の黒い青の世界から紫帯びて青を経て、ほのかな青紫へと変化する空の中、青紫の光の景色のなか、舞い上がる桜を表現したものである。
その昔…桜は田の神さまが宿る花として信仰があったとされる。そのため(さ)は「穀霊」、つまり神さまであり、桜の(くら)は「座」、つまり神さまが座るところを表すのだ。
思うに、桜は、咲きながらも散りゆく儚さにこそ、強烈な生と美を感じる。

静かに舞い上がる桜に宿る息吹を感じていただきたい…
(トトアキヒコ)

2009.4.25 – 4.26
美の息づかい 唐長のある暮らし vol.6「桜見」展

2013年4月5日 NHK美の壺 にて、この作品は紹介されました。

唐紙師 トトアキヒコ

唐長の文化を継承する唐紙師。従来の唐長の唐紙を継承した襖や建具、壁紙、唐紙を用いたパネルやランプなど、現代の暮らしに合うさまざまな唐紙を制作している。唐紙をアートにした第一人者であり、唐紙の芸術性を追求し、点描とたらし込みを融合させ自らの指で染めていくトトアキヒコ独自の技法「しふく(Shifuku)刷り」や「風祈」から生まれる深淵な青い唐紙作品は、八百万の神様や精霊とともに手がけた詩情が宿るスピリチュアルな<トトブルー>と愛され、公共、商業施設、個人邸に納め続けている。

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雲母唐長(KIRA KARACHO)唐紙師・トトアキヒコ