松に鶴亀

松に鶴亀

京町家をリノベーションした趣ある一棟貸切の会員制のウエディングプロデュースを行う木屋町にある「木屋」。 鴨川の水音、窓に広がる東山の景観に溶けこむような静かな空間に、新郎新婦が記憶に残る写真を残せるような場にしたいとの依頼を受けました。「木屋」の名の下、コンセプトを表す唐紙に選んだのは松。木々を象徴とした作品に新郎新婦のしあわせを願い鶴亀をひっそりとしのばせました。地紋には豊穣を願い雲を写しとったこれらの唐紙がこの場で結ばれた二人にたくさんの実りと豊穣を末長くもたらすことを祈り生まれた特別な唐紙です。

「格調高く、神聖な空気となり、婚礼にふさわしい空間に様変わりいたしました。」

と、お言葉をいただきました。今やこの唐紙の前で新郎新婦さんが婚礼写真を撮影するようになったそうです。
唐紙は、単なる襖紙や装飾紙、デザインなどではありません。
室礼を変えるものであり、気配を感じる美しい空気を放ちます。
ぼくはこの唐紙を通じて、日本人が本来持っていた感覚である陰影のゆらぎ、余白の美、心の目で見ることの大切さを伝えたいと思い手がけました。

2021年12月
唐紙師トトアキヒコ

THE OAK GARDEN 会員制料理屋「木屋」

唐紙師 トトアキヒコ

唐長の文化を継承する唐紙師。従来の唐長の唐紙を継承した襖や建具、壁紙、唐紙を用いたパネルやランプなど、現代の暮らしに合うさまざまな唐紙を制作している。唐紙をアートにした第一人者であり、唐紙の芸術性を追求し、点描とたらし込みを融合させ自らの指で染めていくトトアキヒコ独自の技法「しふく(Shifuku)刷り」や「風祈」から生まれる深淵な青い唐紙作品は、八百万の神様や精霊とともに手がけた詩情が宿るスピリチュアルな<トトブルー>と愛され、公共、商業施設、個人邸に納め続けている。

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雲母唐長(KIRA KARACHO)唐紙師・トトアキヒコ