唐紙師 トトアキヒコ
唐長の文化を継承する唐紙師。従来の唐長の唐紙を継承した襖や建具、壁紙、唐紙を用いたパネルやランプなど、現代の暮らしに合うさまざまな唐紙を制作している。唐紙をアートにした第一人者であり、唐紙の芸術性を追求し、点描とたらし込みを融合させ自らの指で染めていくトトアキヒコ独自の技法「しふく(Shifuku)刷り」や「風祈」から生まれる深淵な青い唐紙作品は、八百万の神様や精霊とともに手がけた詩情が宿るスピリチュアルな<トトブルー>と愛され、公共、商業施設、個人邸に納め続けている。

唐紙アート作品:トトアキヒコのブルーアート
Toto Blue - Karakami artisan
Toto Akihiko(Karakami-Shi)
384枚に思いを込め、これまでの唐長への感謝とこれからの素晴らしい未来を思い描きながらつくったこの作品はひじょうに大きな繋がりがあります…
作品といえど、板木を使い、代々守られてきた文様を使い、表現したものですから、すなわち“唐長”という集団というかブランドが表現した作品であるわけで、図案をおこした人、板木を彫った人、唐紙をつくった人、守り伝えた人…一体何人もの手を渡り、今があるのでしょうか。
そして、今回のぼくたちがいるわけですから、ひじょうに壮大な唐長チームといえます。
ぼくと愛子が今ここにこうしているということは、ぼくたちがすべきことが唐長に在るということに他ならないわけです。
そう信じることが幸せに繋がるし、夢にも繋がりゆくと思って日々大好きな唐紙の世界を生きています。
連綿と続く唐長の伝統を、1年、また1年と続けてゆけることに感謝と祈りをこめて384枚の青の空を描きました。(トトアキヒコ)
384枚/祈りの青 展
2008.12.14 – 12.23