200年ほど前の唐紙を復元したある日、ふと気づきました。

2010年から養源院の重要文化財である俵屋宗達「松図」の修復を二年半がかりで手がける機会を得ました。
この修復は、生涯語りつぐ誉れなる唐紙となった訳ですが、その時に「ぼくが手がけたのだが、ぼくが手がけたのではない」という気持ちになりました。なぜならば、その修復は200年前に先祖が遺してくれたおかげで今があるからです。200年続く板木は、200年前に板木を彫った人、そしてその板木を200年もの間、戦火や天災をこえ、文字通り命がけで守り伝えた人がいたからこそ、平成から令和へと続く今も存在し続けています。ぼくは今、バトンランナーの順番として、たまたま手を添えているという気持ちを強く感じました。
この修復をきっかけとして、伝統を継承するということに対して、長い時間軸で物事をとらえらるようになりました。
残念ながら、唐紙の衰退とともに板木を彫る彫師は途絶えてしまい、昭和以降、現実的に彫ることが難しくなり、また文様の図案を考案する人もいないということもあり、唐長では数十年もの間、新しい板木を起こすことに積極的に取り組むことがなくなりました。
一方では、600枚を超える先祖代々の板木を守ることに注視したこと故でもあり、目先の問題として必要性がなかったとも言えます。過去を守ることも大切な責務ではあれど、あの修復以来、伝統とは、単に過去を継承することではないのでは、と考え続けていました。このままでは、ぼくたちや次の世代は困らないかもしれないが、今の板木も損傷や劣化がすすむと、いつか唐長は困るのではないかと思いました。今、ぼくたちは日々、これは100年前の板木です、これは200年前の板木です、とお客さんと向き合い、日々唐紙をつくり続けていますが、もしも平成の時代にぼくたちが何もしなければ、100年後、200年後の人たちが、これは平成の時代の板木ですと会話をすることすらできない訳です。
未来の時計の針を止めている、と、ぼくは気づきました。

何かがつづくということは、つづける人がいるということです。

ぼくたちは唐長の伝統を継承するにあたり、唐紙が、この先も100年、200年と伝わり人々の心の安らぎや幸せにつながり、見守ってくれることを心から願い、そして世界平和であることを
祈り続けるためにも、一念発起し、平成の百文様というプロジェクトを創起しました。
ひとつひとつは小さな力でも、それらはやがて大きな歴史を担うひとつの点となります。
ぼくたちのこのひとつの思いが、大きな歴史へと繋がるよう、みなさまにお力添えいただきたいと思います。
この唐紙文化の継承と、未来へ宝(志)を伝える活動に賛同し、ご支援くださる企業や個人のみなさまを募集いたします。
ご協力、よろしくお願い申し上げます。

(主宰:雲母唐長トトアキヒコ)

目的

未来へと遺す板木の調達及び制作費として活用させていただきます

協賛金額

一口 10,000円(何口でも可能です)

お振込先

みずほ銀行 京都中央支店
普通: 2427703
口座名義: 株式会社雲母唐長(キラカラチョウ)
雲母唐長四条店へご持参いただいても受付させていただきます。

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ご支援いただいた方には、ホームページやお披露目の際に貴社名、お名前を掲載させていただきます。
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